イスカンダルの航海は難題だったのか?

皆様今晩は。
先週は結構涼しい日が続いていたのですが、週末あたりからまた一気に暑くなりましたね。
油断していたこともあって私はこの暑さにやられて、ここ数日は完全に夏バテ状態です・・・(汗)
皆様も体調管理にお気をつけください。
さて今回は、先日2199を見直していた時にふと気がついたことについてまとめてみたいと思います。

2199において、ヤマトが16万8千光年彼方にあるイスカンダルへの旅を強いられた理由は、
①旅の目的であるコスモリバースシステムを完成させるために地球人にイスカンダルに来てもらう必要があったという事情。
②地球人が救うにたる存在であるかを判断するための試練

という二つの理由が劇中内で明示されています。
しかし、前者はともかく後者は、地球人を試すための試練というにはあまりにも難易度が高過ぎるのではないでしょうか?

まず、地球はそもそも星間航行のノウハウがまったく無く、16万8千光年のイスカンダルに向うこと自体が普通に考えて無茶な話です。
しかも、航行の途中でガミラスから攻撃を受けるであろうことことは間違いなく、さらに目的地に近づくに連れてその攻撃は激しくなっていくというオマケつきです。
はっきり言ってしまえば、イスカンダルは地球を助ける気が全く無いのではないかと思いたくなるほどの無理ゲーです。
2199第2話で藪が「女神様も人が悪い」と不満を漏らしていましたが、この試練の内容を考えるならば、「人が悪い」どころのレベルではありません。
なぜ、スターシャはこのようなあまりに無茶な内容を試練として地球に課したのでしょうか?

実は難易度は低かった?

このことについて最近ふと気がついたのですが、もしかしたら試練を課したスターシャ自身も地球に対する試練がこれほど難易度が高いものになるとは予想してはいなかったのではないでしょうか?
彼女の想定していた試練は、「ヤマトに同乗する妹のナビに従ってイスカンダルに来れるか?」であり、本来は三女のユリーシが試験官兼道先案内人としてヤマトに同乗し、ヤマトをイスカンダルまで導く予定だったと思われます。

この際、彼女が使う予定だったルートは、地球行きに使ったガミラス警戒網を掻い潜るために使用した困難なルートではなく、もっと難易度の低いルートを使うつもりであったのでしょう。
また、一番の問題であるガミラスの攻撃があった場合も、ユリーシャが間に入ることで戦闘回避ができると考えられていたのではいでしょうか。

つまり・・・

①使うコースは難易度が低いコースを選択
②星間航海のノウハウが少ない部分は道先案内人がサポートする
③イスカンダルの権威によって、ガミラス艦隊との戦闘は回避可能。

と、本来ならばこの3条件がそろっており、本来のこの試練の難易度はずっと低かったと思われます。
これならば、星間航海の経験が足りなくても何とかできないレベルではありませんので、試練として課してもそれほどおかしな話ではありません。

ちなみに、スターシャとしてはガミラスの攻撃もイスカンダルの権威を使って止めさせる予定だったのではないでしょうか?
つまり後から来たサーシャは波動コアを届けるだけではなく、地球の試練が終わるまで、ガミラスに攻撃を止めさせる調停役も任務だったのではないでないかと思われます。
正直、スターシャがデスラー総統に「地球への攻撃を止めろ」と言っても聞く耳を持たないと言うことは、長年の経験で分かっていたのでしょう。
そこで名代としてサーシャを地球に派遣、イスカンダルの権威を使って現地の部隊に攻撃を止めさせ、さらにこっそり攻撃を再開しないよう地球にとどまって地球攻撃阻止の抑止力になる予定だったのではないかと思われます。

このように考えると、地球の救済のためにわざわざスターシャが2人の妹を地球へと派遣した理由も納得できます。

何故難易度が高くなったのか?

ところが実際はスターシャが考えていたレベルを遥かに超えた非常に難易度の高い試練となってしまいました。
その理由は、間違いなく派遣されてきたイスカンダル姉妹を相次いで失ったことが原因だと思われます。
試練の難易度を下げるはずだった案内役と調停役を両方失ったことにより、地球に与えられた試練は、「ガミラスと戦いながら、手探りでルートを探す」と言う信じられない難易度になってしまったのではないかないでしょうか。

サーシャの死は不可抗力ですが、ユリーシャの意識不明の重態はテロリストによの暗躍が背景にあったと言われています。
もしこれが本当ならば、ある意味で地球は非常に自業自得ですね。
とはいえ、結果的にとんでもないレベルの試練を与えてしまったという後ろめたさが、スターシャにコスモリバースシステムを引き渡すという決断を後押ししたのかもしれません。

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コメント

  1. 行き過ぎる風 より:

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    例えコスモリバースを届けられても
    国力に勝るガミラスが攻撃を続けるなら
    地球の命運は尽きたも同然。

    2202からの後付けですが移住先を確保するために
    デスラーは地球侵攻を放棄は出来ないでしょう。

    スターシャ猊下には二つの惑星の紛争を
    和平に導ける算段・自信が有ったのでしょうか?

    2199ではヤマトの大活躍により和平と
    地球の再生が出来ましたが、ブログ主様の
    ご指摘のようにもし二人の妹が健在で
    スターシャ猊下の目論見通りに事が進んでいたら
    ガミラスとの和平は果たして有り得たか?
    疑問ではあります。

    困難過ぎたヤマトの航海が最善の結果を
    導いたのではないでしょうか?
    引き出してしまったのだと

  2. 鮫乗り より:

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    山城2199様、おはようございます。

    私も以前から通りすぎる風様と同じことを考えてていましたが、なかなかうまく記事にまとまらずに今に至っています(笑)

  3. 山城2199 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    行き過ぎる風様、コメントをありがとうございます

    > 2202からの後付けですが移住先を確保するために
    > デスラーは地球侵攻を放棄は出来ないでしょう。
    > スターシャ猊下には二つの惑星の紛争を
    > 和平に導ける算段・自信が有ったのでしょうか?

    恐らくなかったと思います。
    とはいえ、確かにガミラスの命運がかかっていたとしてもそれで他の惑星を滅ぼしてよいうと言う理由にはならないので、イスカンダル(スターシャ)としては動かないと言う選択肢はなかったと思います。
    >
    > 2199ではヤマトの大活躍により和平と
    > 地球の再生が出来ましたが、ブログ主様の
    > ご指摘のようにもし二人の妹が健在で
    > スターシャ猊下の目論見通りに事が進んでいたら
    > ガミラスとの和平は果たして有り得たか?
    > 疑問ではあります。

    個人的には停戦は可能だったと思います。
    ぶっちゃけ、イスカンダルの権威は日本の天皇やキリスト世界のローマ教皇に匹敵するレベルだと思います。
    権力はありませんが、その表だって発言したことを無視することは流石のデスラー総統もできなかったのではないでしょうか(した場合、イスカンダル主義そそのものの否定にもなってしまいますし)
    だからこそ、デスラー総統は地球への介入をホットラインで確認したり、ユリーシャを密かに回収したりと色々と気を使っていたのではないでしょうか。

    > 困難過ぎたヤマトの航海が最善の結果を
    > 導いたのではないでしょうか?
    > 引き出してしまったのだと

    結果論をいえばその通りです。
    恐らくスターシャの計画通りに進めばノーマルエンドにとどまってしまい、ベストエンド(あるいはTRUEエンド)に進むことはできないと言う感じだったのではないかと思います。

  4. 山城2199 より:

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    鮫乗りさま、今晩は!
    コメントありがとうございます。
    また返信が遅れてしまい大変失礼いたしました

    > 私も以前から通りすぎる風様と同じことを考えてていましたが、なかなかうまく記事にまとまらずに今に至っています(笑)

    スターシャもやはり箱入りですから色々甘いところがあると言うことでしょうね。
    確か全てスターシャの思惑通りに事が進んだとして、実際にスターシャの期待していた通りの結果が出るかは判断の難しいところですね(苦笑)