皆様今晩は!
以前アップした「ガルマン星とデスラー総統(2205冒頭ネタバレあり)」について、皆様からたくさんのご感想やご意見をいただきました。
皆様、本当にありがとうございます!
また返信が出来ず誠に申し訳ございません・・・
頂いたご指摘やご意見の中には、非常に面白い解釈や疑問も多く、私自身も興味深く読ませていただきました。
そこで、今回はご質問が多かったボラー連邦について自分なりの見解をまとめてみたいと思います。
ただボラー連邦については現時点で判明していることが非常に限られています。
そのため大半があくまで私の勝手な推測である事はご了承ください(汗)
何故地球はボラー連邦に狙われなかったのか
ボラー連邦と地球は同じ天の川銀河に所属している勢力に関わらず、2205になるまで接点がありません。
これはほぼ確定といっても良いと思いますが、恐らく2205で接触するまで互いの存在は知らない(地球は火星で発見された宇宙戦艦から何らかの星間国家が存在していることは気づいているでしょうが)のではないかと思われます。
それは何故なのか。
この答えは恐らく、地球がある太陽系はボラー連邦の勢力圏からあまりにも遠い辺境の地であり、巨大な星間国家であるボラー連邦も流石にそのようなド辺境の地には関心が湧かなかったのではないかというのが最大の要因ではないかと思われます。
これは「ヤマトⅢ」における「天の川銀河」の勢力図ですが、この地図で描かれているボラー領は太陽系とは銀河中心部を挟んで真逆の方向に存在しています。
仮にガルマン帝国に奪われた旧領土を組み込んだとしても、ボラ―連邦の勢力圏から太陽系はかなり離れています。
ヤマトⅢでヤマトは第2の地球を求めて銀河系中心部に向かいましたが、めぼしい星が1つも見つからなかったことから、太陽系とボラーの勢力圏の間に広がるこの宙域はぶっちゃけ、ボラーにとっても占領する価値のない場所だったのでしょう。
そのため、ボラー連邦もこの方面の探索は早々に打ち切り、地球の存在に気がつかなかったのではいかと思われます。
また仮に気づいていたとしても、わざわざ大遠征をしてまで占領する星ではないと判断されたのかもしれません。
無論、この地図はあくまで「ヤマトⅢ」における勢力図であり、2205における勢力図とは異なっている可能性はあります。
しかし、「ヤマトという時代」で公開されら冒頭では、地球よりも天の川銀河中心に近いであろうガルマン星が、ボラー連邦の最辺境にある星であり、ボラー連邦もその統治を持て余しているような描写がなされていました。
ボラー連邦の勢力圏は既に統治可能な領域の限界点に達しており、これ以上の拡張は不可能だったのでしょう。
そのため、更に辺境にある太陽系に対してはその存在を知る事もなく、放置されていたのではないかと思われます。
ボラーの戦争相手は何処か
「ヤマトという時代」で火星にボラーの戦闘艦が火星に漂着していたことから、ボラー連邦が何らかの勢力と交戦していたことは間違いありません。
オリジナル版「新たなる旅立ち」で、暗黒星団帝国が星間戦争を行っているとの描写がある事から、2205ではその相手がボラー連邦に設定されるのではいかというご意見もありますが、私はその意見には賛同しません。
恐らく2205に登場する暗黒星団帝国(デザリアム軍)は、ボラー連邦もその存在を知らない謎の勢力として登場するのではいかと思っています(そしてその正体が2205における重要なキーになるのではないか)。
それではボラー連邦は一体どこと戦いっていたのか。
私は1つの勢力と戦っていたわけではなく、いくつかの勢力と交戦しているのではないかと思います。
その交戦相手とは
①ガミラス銀河方面軍
②天の川銀河に進出してきたガトランティス軍
③内部の反乱勢力
の3つではないかと考えています。
■vsガミラス銀河方面軍
まずガミラス銀河方面軍ですが、「ガルマン星とデスラー総統(2205冒頭ネタバレあり)」でも考察したとおり、天の川銀河に進出したばかりのデスラー総統は、ガルマン星の確保を目的に甘のぐぁ銀河中心部に向かわせたと思われます。
しかしその結果、ボラー連邦の辺境防衛部隊と衝突し、交戦状態になったのではないでしょうか。
この戦い自体はガミラス艦隊の勝利に終わったものの、ボラー連邦が強大な星間国家であり、ガルマン星がその領域にある事を知って流石のデスラー総統もガルマン星の確保は諦め、銀河系中心部から撤退(この時ボラー連邦とは不可侵条約を結んだ可能性があります)、代わりに天の川銀河辺境で偶然見つけた地球を惑星改造する方針に切り替えたのではないかと思われます。
ちなみにこの時、銀河方面軍司令官として対ボラーの指揮を執ったのがドメル将軍であり、彼はこの時、ザルツ師団のシュルツと知り合い、更に強大なボラーに勝利した功績で最新鋭戦艦であるドメラーズⅢを下賜されたのではないでしょうか。
■vs天の川銀河に進出してきたガトランティス軍
この時のガトランティス軍はまだアンドロメダ銀河に本隊がおり、更に時期的にテレザート星やシャンブロウを探していたころであるので、天の川銀河にはそこまで大規模な進出は行っていなかったと思われます。
しかし、テレザート星やシャンブロウを求めて派遣された探査艦隊(星巡る方舟で登場したダガーム艦隊と同レベル)が天の川銀河にきていた可能性は十分にあり、これらと交戦していた可能性は十分にあります。
しかしこの程度の艦隊戦力であるならば、ボラーとしては大した脅威にならず十分に撃退できていたと思われます。
■vs内部の反乱勢力
自称「寛大」であるボラー連邦ですが、その内部統治がガミラス以上のかなり高圧的なものであることが2205冒頭で判明しています。
当然ながら、このようなボラーの統治に反発は多く、反乱やゲリラ活動は日常茶飯事になっていたのではないかと思われます。
ボラー連邦はこの反対勢力の鎮圧や内部の引き締めなどにかなり力を割いており、星間戦争などはボラーにとってもなるべく避けたい状況だったのではないでしょうか。
vsガミラスで、ボラー連邦とガミラスの不可侵条約を結んだ可能性を書きましたが、もしかしたらボラー艦隊がドメル艦隊に敗北したことで内部統制が緩んでしまい、反乱が頻発していたのかもしれません。
そのため、デスラー総統が提案した「「ガミラス・ボラー連邦不可侵条約」はボラーにとっても渡りに船であり、互いの領域を犯さない旨を確約した上で締結したのではないかと思われます。
そして、このことでデスラー総統とボラー連邦には一つの外交ラインが出来ており、その外交ラインを使って、デスラー総統は2205冒頭におけるボラーとの直接交渉が実現させる事ができたのではないかと思われます。
ボラー連邦はどういう国家であるのか
恐らく2205におけるボラー連邦は強大な国力と軍事力を持つ一方、その内部にはかなりの矛盾と限界を抱えており、2205ではそれが限界に達しつつあるようです。
このような国家は崩壊が始まると一瞬で終わるので、もしかしたらガルマン・ガミラスとボラ―の戦いはわりと短期間で決着がつくかもしれませんね。
個人的に2205では
前半(ガルマン星解放直後)
ガルマンガミラス防衛艦隊vsボラー艦隊
ガミラス本土艦隊&デスラー直属艦隊&ヤマト艦隊vsデザリアム軍
※ガルマン星宙域でガルマン星防衛艦隊とボラー艦隊が戦っている最中、マゼラン銀河にデザリアム軍が襲来、ガミラス本土防衛艦隊と偶然帰還していたデスラー直営艦隊がこれと交戦、更に地球から派遣されてきたヤマト艦隊がこれに協力
中盤(ゴルバ戦終了後)
ガルマンガミラス主力艦隊vsボラー主力艦隊
地球艦隊vsデザリアム軍
※戦いはともに天の川銀河に移動
銀河系中心部ではガルマンガミラス艦隊とボラー主力艦隊の決戦が展開
一方、地球はデザリアム主力軍の襲撃を受け、これと交戦
終盤
ヤマト艦隊&ガミラス救援艦隊vsデザリアム軍
※ヤマト艦隊とデザリアム軍の最終決戦
更にボラーとの決戦に勝利したデスラーが前半戦の救援の借りを返すため、援軍に到着
このような流れでストーリーが進んでいくのではないかと思います。
ボラーとデザリアム軍はともに強大な敵ではありますが、地球(というよりヤマト)とデスラー総統が互いに協力することにより、この絶望的な戦いを勝利できるようになるのではないか。
そして地球のデスラー総統に対するイメージの変化とガミラスとの真の和解に繋がっていくのではないでしょうか。
コメント
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成る程👀
リメイクシリーズでは色々な勢力がチラ出を含めて登場しますね。同じ時代に存在していた事は2199で証明されましたからね。
私は2205ではガッツリ絡む事はないと思いますが、ボラー連邦が地球に手を出せなかったのは、【ディンギル帝国】の存在が大きかったのかなと思っています。ディンギル星は地球から僅か3000光年の距離のアンファ恒星系に位置しています。この事からボラー連邦は"思い込み"が、あったのではと。
ゆくゆくは直接対決を覚悟してはいたが、2205時点では「触らぬ神に祟りなし。」だったのかも知れません。
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ボラーの地球侵攻がなかったのはほぼこの考察の通りだと思います。ディンギルを絡めるなら、ボラーの一部で崩壊によって支配から開放されたとなるでしょうか。
さて、イズモ計画ですが、イスカンダルからの救いがなかったらどのように実行されたでしょうか。墜落したボラー艦を元に火星艦隊が作られたわけですが、恐らくはキリシマクラス程度のエンジンでしょうから、当てがあるわけではなく少ないデータを元に移住可能な星を出きるだけ近場でさがすつもりだったでしょう。その根拠がボラー艦であり、ガミラスとのコンタクトミスから同じミスをしないと踏んでいたのでしょう。 また、ガトランティス戦役でのG計画も当てはボラーだったのかもしれません。銀河の中心部に向かえば移住可能な星があるという根拠かあったんでしょう。要するにボラーはまだコンタクトすらとったことのない関係であるからこそ、ガミラス戦においての援軍要請をしなかったわけです。さらにボラー艦はマクロスのようなブービートラップではなかったのもボラーには地球は眼中になかったことが受け取れます。
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ボラー連邦からの解放?ディンギル星はボラー連邦の勢力圏外に存在してますよ。
私は山城様の考察を否定はしていませんよ。
私はただ、ディンギルの可能性もあるのではと伸べたに過ぎませんよ。
巻き込まないで下さい。
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福井さんの出し惜しみしなしのコメントを受けてのディンギル絡み説であるので、巻き込んでいません。旧作の設定を引き継ぐのかどうか、福井さんの構想の中に完結編までを視野に入れているなら伏線を入れてくるかもしれないと妄想したにすぎません。デザリアムの設定がわからない以上はどう絡むからもいえませんが。救われた地球人を祖とするかどうなのかさえ、変更してくるかもしれないし、アーケリアス文明の解釈をどう回収するのか楽しみでもあります。
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山崎さま、考察ありがとうございました!楽しく読ませてもらいました。
私、ガトランティスはずっと銀河系にいたもの、と勘違いしておりました(汗)なるほど、だから、ボラーはガトラン本体にコテンパンにされなかったんですね。
ボラーが、地球を狙わなかったのも、ブラックホールや恒星が過密の危険な宙域である銀河中心部付近をわざわざ通り、向こう側にある惑星地球へ侵攻のメリットがないから。理にかなってますね!
それにしても、デザリアム、他の銀河から来るのでしょうか?遠距離銀河間航行技術をもった敵、テクノロジー的にヤマト達がどう戦うか、ドキドキ楽しみですね。
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山城さま、前の投稿で、お名前ミスタイプして上げてしまいました。修正できず、大変失礼致しました❗
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山城2199様お疲れ様です。
地球が天の川銀河の外から度々侵略を受ける一方で、銀河系内からの侵攻がなかった点については、以下の研究論文にまとめられています(笑)
http://blog.livedoor.jp/m21991yamato/archives/cat_50058863.html
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ユキカゼ様、コメントをありがとうございます
また返信が遅れてしまい大変失礼いたしました。
非常に面白いご指摘でしたので記事のネタとして使わせていただきました。
よろしくお願い致します
ちなみに仮にディンギルが存在するとして、その勢力がオリジナル版に準じた設定だとすると、正直、ボラーにとっては大した敵ではない気がするんですよね(汗)
何しろ巨大な星間国家であるボラーに対し、ディンギルは地球同様1つの惑星しか支配していない勢力なのでそもそも国力が違いすごます。
「強さこそ正義」といきっているディンギルですが、彼らが天の川銀河で独立を維持できていたのは、辺境にあった為に他の勢力と戦争する事が無かったからではないかと思っております。
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ABARTH様、コメントをありがとうございます。
また返信が遅れてしまい大変失礼いたしました。
イズモ計画については断片的な情報しか明らかになっていないのでスルーして言いましたが、言われてみれば確かに波動エンジンが無ければそもそも太陽系から無事に脱出できるのかも疑問ですよね。
あるいは当初の計画は
①選りすぐりの人材をイスモ計画艦に乗せて脱出させ、アストロイドベルトなどに一時的に隠れさせる。
②占領にやってきたガミラスを自爆攻撃で全滅させる(相打ち狙い)
③ガミラスの全滅を確認後、脱出していた人材が地球に帰還、地球を復興させる
・・・という感じの計画だったのかもしれません。
自分で書いておいてあれですが、ほぼ成功の見込みのない計画ですね(苦笑)
ただ逆に言えばそういった計画でも最後の希望として採用せらるを得ないほど当時の地球は追いつめられていたのかもしれません。
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ルミ様、コメントをありがとうございます
いえいえ、私も誤字・脱字の常習犯ですのでお気になさらないでください。
ボラーの考察は「ヤマトⅢ」の設定をベースにしていますので、もしかしたら2205では設定変更している可能性もありますが、現時点ではこの理由が一番有力であると考えています
ボラーについては2205での設定が判明した時点で改めて考察してみたいですね。
デザリアムについては本当にどのような設定として登場するのか、本当に楽しみです。
冒頭でデ―ダ―司令が地球のクラシックを聴いるシーンがあり、福井氏はそれが非常に重要な伏線として描いているようですので、やはり・・・・
とはいえ、これもひっかけかもしれませんので、現時点で正体を断定するのは難しいですね(苦笑)
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鮫乗り様、お久しぶりです!
コメントをありがとうございます!
これまた素晴らしい研究論文です!
まさに大作!
このような素晴らしいものを教えていただき、本当にありがとうございました!