【第5章特報考察】スターシャ猊下の声についての考察

皆さま今晩は!
今回は、コメントで質問をいただいた「第5章特報第一弾」の冒頭で流れたスターシャ猊下(らしい)声について考察してみたいと思います。
まず結論から言えば、この声はほぼ間違いなくスターシャ猊下ご本人であり、娘であるサーシャに対する語り掛けではないかと睨んでいます。

そもそも2205で言及されたように、イスターシャ達を含めたスカンダル人ははるか昔に、テレザート人達のように肉体を捨て去り精神体だけの高次元生命体への進化を果たしており、基本的には不死の存在になっているのではないかと思います。
ただ、テレザート人達は合体してテレサという存在に変じてしまったように、恐らく肉体を持たぬ「精神体」は「個」を維持するのが非常に難しく、何もしなければ「個」は失われテレサのような集合体に吸収されてしまうのではないでしょうか。
イスカンダル王都の地下に作り出した「サンクテル」は、恐らくイスカンダル人がその対策として生み出したものであり、ここに個々の記憶を保管することで、精神体のみとなっても「個」が維持できるようにし、また必要に応じて自身の肉体を再生し、現実世界にいつでも干渉できるようにしていたのだと思います。
2205の最後でスターシャとユリ―シャが消滅したのは、「個」と肉体を維持するために必要不可欠であった記憶の保管庫である「サンクテル」が失われたことで、彼女たちの存在が維持できなくなったからではないでしょうか。

本来ならばこの時点でスターシャ・イスカンダルとユリ―シャ・イスカンダルという「個」は消滅し、テレサのような存在に吸収される運命だったと思われます
しかし、ここで彼女たちに幸運だったのは、すぐ近くに自分たちの記憶を保管できるものが存在していた事です。
それはヤマトに搭載されているイスカンダル星の純正波動コアです。
これは完全に私の勝手な解釈になりますが、スターシャは(もしかしたらユリ―シャも)、肉体が消滅した時、自身の記憶をヤマトの純正波動コアに宿らせることで、彼女たちはヤマトに縛られることになった半面、「個」の消滅を防いだのではないでしょうか?
実際、スターシャ(+ユリ―シャ)が波動コアに宿っているのではないかと思わせる描写が3199内にいくつかあります。

例えば、第4章でヤマトの波動コアの共鳴でガルマン・ガミラスで発見されたシャルバート級やイスカンダルの遺跡群が一斉に再起動しましたが、これはデスラーやガルマン・ガミラスにとってあまりに都合がよすぎる展開でした。
しかしこれが偶然ではなく、波動コアに宿ったスターシャ達のデスラーやガルマン・ガミラスの民を救いたいという強い想いの下、そうなるように共鳴波が放たれていたとするならば納得できる展開です。
また同じく第4章で、イスカンダル由来の宝石を身に着けたサーシャがやたら勘がよくなっていますが、よく見るとこれらのシーンでは必ず身に着けて宝石が輝いています。
恐らくは、この宝石はスターシャ達の意思を受信する媒体になっており、彼女達からの誘導(高次元生命体と化している彼女達ならば、未来観測などたやすいことでしょうし)をサーシャは宝石を通して無意識化で拾い、それを古代や山南艦長に伝えていたのだと思います。
なお、この現象はサーシャがヤマト艦内にいるとき限定で発生しているので、スターシャ達がヤマトに縛られ、離れることが出来ないのは間違いないでしょう
ちなみに、第3章で「全天球レーダー室」で幼いサーシャが誰かと通信をしていた記録があると真田さんが語っていましたが、恐らくその会話の相手はスターシャ、ないしユリ―シャであり、彼女たちと会話できたのも、彼女たちがヤマト艦内に「いる」からだと思われます。

では、特報で流れた「戦いの時は近い」のメッセージは第5章でどのように使われるのか。
恐らく、これは上で書いたとおり、スターシャ猊下の娘であるサーシャに対するメッセージであり、前章で波動砲発射の衝撃で気を失ったサーシャが夢という形で受け取ることになるのではないかと睨んでいます。
実際、

・気を失った場所は全天球レーダー室である
・古代との会話のためにイヤフォンをしている
・気を失ったことで雑念が入る余地がない

と、スターシャと会話できる条件がすべて整っています。
特報で、呆然としたサーシャのシーンがありますが、これは敵の激しい攻撃に衝撃を受けているのではなく、予想もしていなかった相手からメッセージを受けたことに衝撃を受けているからではないでしょうか。・

なお、スターシャ猊下がわざわざこのようなことを言ってくるという事は、やはりデザリアムの正体をイスカンダルは知っており、そしてイスカンダル自身が大きく関わっていることは間違いなさそうです。
今回、コメントをいただいたみっちゃん様も指摘されていましたが、少なくとも、「マザー」の正体はイスカンダル王家の分派であるシャルバートである可能性がいよいよ濃厚になってきましたね。
そろそろ第5章の本予告が公開されると思いますが、この予告でどのくらい真相に迫れるのか楽しみです!