皆さま今晩は!
Xに復帰されたれみるちょり(@wSuXVLrJfPULSBC)様が昨日、波動砲について下記のような非常に興味深いツイートをなされておりました。
せっかくですので、今回は波動砲について少し考察してみたいと思います。
波動砲は本当に危険な兵器なのか?
ホビージャパンで連載中の【宇宙戦艦ヤマト メカニクス】において、「ボラー艦にはこのシステムを使用した波動砲やデスラー砲に相当する兵装・ボラー砲(アブロ・ランティル[偉大なる勝利の砲])が搭載されているものが多い。」という記述があった事から、ボラー連邦の艦艇も[偉大なる勝利の砲]という名の波動砲を所有していることが確定しましたが、今回のれみるちょり様の指摘は確かに言われてみればもっともなです。
【参考】宇宙戦艦ヤマト メカニクス第9回はボラー連邦の戦艦2隻「クロトガ型標準戦艦」と「アマンガ型ミサイル戦艦」! ボラー連邦の謎多き戦力に迫る!『ヤマトよ永遠に REBEL3199』
特にボラー連邦の場合、所有している艦艇数が多いことに加え、「たんなる攻撃用の兵装というだけではなく、進行方向にある障害を除去する役割を担うともいわれる」という記述もあることから、この[偉大なる勝利の砲]の使用頻度は恐らく地球よりも多いと思われます。
恐らくボラーがこれほど気安く[偉大なる勝利の砲]を使用できるのは、この兵器が「宇宙を引き裂く危険がある」という事実を知らないからであると思われますが、ただ、星間国家として長い歴史を持つボラーが波動砲の危険性に気が付かないというのもおかしな話です。
そもそもの話、波動砲は本当に宇宙を引き裂く危険がある危険な兵器なのでしょうか?
結論から言ってしまえば、恐らく地球やボラー、ガルマン・ガミラスで使用されている波動砲は、宇宙を引き裂く危険はないのではないかと思います。
イスカンダル姉妹が波動砲の危険性を訴えた理由
ただ、だからといって、再三、波動砲の危険性を訴えていたスターシャやユリ―シャが嘘を言っているわけでもありません。
ここで問題となるのが、この危険性を訴えているのが、波動エネルギー技術を極めたイスカンダルの人間であるという事実です。
実際、イスカンダル製の波動コアを使った波動砲ならば、その危険性があった(あるいは、過去にそのような現象を実際に起こして宇宙を滅ぼしかけた)のでしょう。
だからこそ彼女達は本気で波動砲の危険性を訴えていたのだと思われます。
しかし、現時点で地球やガミラス、ボラーが量産している波動コアはイスカンダル製と比べると性能的にはるかに劣った劣化品であり、それを使った波動砲も、イスカンダルのそれと比べると威力的に大したことが無い(あくまでイスカンダルから見た話です)のではないでしょうか。
考えれみれば、波動コア自体は、ワープ時術すら持っていなかった地球にイスカンダルが提供してからわずか数年で大量量産ができるほど技術的には簡単なものです。
恐らく一定の知識と技術力があれば【波動コア】を作ること自体はできるのでしょう。
ただ、だからといって、その性能が、波動エネルギ技術の頂点に立つイスカンダルの波動コアと同レベルになるかは別の話です。
イスカンダルの波動コアには+αのイスカンダル独自の技術がブラックボックスとして存在しており、その部分はどの勢力も真似できなかった結果、現在流通している波動コアは、イスカンダル製のものと比べると性能的に大きく落ちる劣化品に留まってしまったのではないでしょうか。
それ故、その劣化品を使用している限り、波動砲が宇宙を引き割くような威力を持つことは無く、スターシャやユリ―シャの警告も本来は杞憂であったはずです。
しかし、ここで一つだけ例外がありました。
その例外とは、何を隠そうヤマトです。
ヤマトが特別な理由
ヤマトは、2207年の時点で存在する唯一のイスカンダル製の波動コアを使用した波動砲搭載艦です。
それ故、この艦だけは洒落にならないレベルで「宇宙を引き割く」可能性が本当にあり、だからこそユリ―シャはその危険性を訴え、スターシャも「CRS」を地球に渡さずそのまま滅ぼしてしまおうと一時は考えるレベルで悩んだのではないか。
2199でスターシャが沖田艦長達にさせた「波動砲を使わない」という約束も、地球があれほどの大量の波動砲艦を建造するのは予想外だったにせよ、基本的には「ヤマトの波動砲を使うな!」という意味合いが大きかったのだと思います。
第4章特報第1弾で
デスラー「イスカンダルの欠片‥‥底の知れぬ力だな・・・」
古代「我々はとんでもなく危険な船に乗っているのかもしれない」
というセリフがありますが、古代もデスラー総統も「イスカンダル製波動コア」の価値とその危険性に気が付いたセリフと考えると納得できます。
第4章では古代とサーシャの間で一波乱が起きることが予想されますが、もしかしたらそれは古代がこのイスカンダル製波動コアの危険性に気が付いたことが原因になるのかもしれませんね。
コメント
どうもこんにちは。しょうです。
波動砲の危険性に関しては理論的には宇宙を引き裂きうるが、実際にはそうはならないということでしょうね。
イスカンダル純正波動コアならば宇宙を引き裂く可能性があるとなると、問題なのは土星沖海戦よりもトランジット波動砲のような気もします。
しょう様、今晩は!
コメントをありがとうございます
実際、本当に波動砲が宇宙を引き割くならば、ご指摘のようにあれだけ短時間に乱発しまくった土星沖海戦で何らかの現象が生じていてもおかしくないはずなんですよね。
少なくとも地球製の波動コアを使用している限りは、そこまでの威力は出せないのではないかと思います。
>問題なのは土星沖海戦よりもトランジット波動砲
もしかしたらトランジット波動砲が、イスカンダルが使用していた波動砲に非常に近い威力なのかも。
そりゃあ、あんなのをバカスカ撃っていたら宇宙も引き裂けます。
返信ありがとうございます。
通常のヤマトの波動砲と地球製波動コアを用いた波動砲に決定的な威力の差は見受けられないので、特殊な威力強化策を行った波動砲は危険、ということでしょうかね。
危険な兵器でしょうね。
この記事にも書いてある通り、宇宙をも引き裂くことの出来る兵器ではす。
純正だろうと真似て造ったものであろうと、宇宙をも引き裂く力を秘めていると思います。
但し、拡散ではなくヤマトの様なタイプなら可能ですね。
それはどの銀河系にも幾つも存在する恒星です。
恒星の核を撃ち抜く事で可能です。
例えば地球が存在する太陽系の太陽を消滅させる段階で太陽の膨張が始まり、瞬く間に太陽系全体が消滅し、寿命を迎えた太陽はブラックホール化してゆくでしょう。
このように恒星を波動エネルギーを用いて寿命を早め、最後は消滅させてゆく。を銀河内の恒星全てに行う事で銀河系を銀河団を一つ一つつぷして行けば、何処に果てが有るのか解ら無い宇宙も裂く事が可能ですね。
陸軍特務中佐、コメントをありがとうございます。
>恒星を波動エネルギーを用いて寿命を早め、最後は消滅させてゆく。を銀河内の恒星全てに行う事で銀河系を銀河団を一つ一つつぷして行けば、何処に果てが有るのか解ら無い宇宙も裂く事が可能ですね。
なるほど、こういう解釈も可能ですね!
ただ実現するには偉い時間がかかりそうです(苦笑)
下手すればズォーダーが目指していた全宇宙からの知的生命の抹殺の方が楽かも・・・
オリジナル「永遠に」で、不思議な誘爆をするなど、暗黒星団帝国がやけに弱かった印象が有りましたが、その理屈付を「ヤマトの波動砲が全宇宙を破壊する程の力を持っている」とすると、ヤマトはイデオンとソロシップの如き悪魔の艦となりそうですね。
福井さんが好きそうです。
土門くんしなないで様、コメントをありがとうございます。
メタ的に言えばオリジナル版「永遠に」で暗黒星団帝国が弱かったのは尺の問題(実際、2時間程度の作品で完結させねばならなあったので)だと思いますが、3199ではやはり「ヤマトが異常」という設定になるかもしれませんね。
第4章PVでも古代が「我々はとんでもなく危険な船に乗っているのかもしれない」と、それをにおわせる発言をしていましたし。
波動エネルギーとヤマトの真実についても、第4章での一つの見せ場になりそうです
どうもこんにちは紫龍です。
ボラー連邦のアブロ・ランティルは本来は攻撃用の兵器ではなく、障害物除去が本来の用途であっただったのではないでしょうか。
ボラー連邦のモデルであるソ連・ロシアは世界最大の砕氷船保有国であり、その目的は調査用、ばら積み貨物用、タンカー、材木輸送用、軍事・国境警備用まで多岐にわたります。
宇宙の障害物を除去するためのアブロ・ランティルは、氷という水上の障害物を除去する砕氷船の宇宙版といえるのではないでしょうか。
一方、波動砲は基本的に使い勝手の悪い兵器です。チャージ中は無防備な状態に陥る上、艦首にミサイルやドローンが突入した場合にはエネルギーが暴発し、逆にこちらが撃沈されてしまいます(七色星団海戦)。
弱小惑星国家でありながら恒星間軍事大国に対抗するため波動砲が必要な地球連邦はともかく、星間国家として非常に長い歴史を持ち、強大な国力と軍事力を有するボラー連邦が波動砲搭載艦を大量配備する必要性には疑問符が付きます。これについては長い歴史の中で波動砲と似た特性を持つ艦首軸線兵器の性質の研究も進んでおり、同種の兵器の対策が確立されているのかもしれません。
リメイク版の反射衛星砲が元は遊星爆弾の加速と軌道角調整のための点火システムだったという前例がありますので。
紫龍様、今晩は!コメントをありがとうございます。
>ボラー連邦のアブロ・ランティルは本来は攻撃用の兵器ではなく、障害物除去が本来の用途であっただったのではないでしょうか。
ホビージャパンに掲載された解説によれば、まさにこれがメインの使い方みたいですね。
まあ、元々は兵器として開発したのかもしれませんが、ガルマン・ガミラス帝国誕生まで、天の川銀河にはボラーに匹敵するような敵対勢力は存在しなかったでしょうから、決戦兵器としてではなく、障害物除去兵器として発展していったのかもしれません。
あと地球では決戦兵器扱いの波動砲が、ボラーではあまり重視されていない事を考えると、それを上回る兵器の開発に成功している可能性もありそうです。
もしかしたら3199でもブラックホール砲(仮)の登場もあるかもしれませんね。