戦艦大和沈没から80周年

皆さま、おはようございます!
本日は戦艦大和の最期の戦いとなる「坊ノ岬海戦」が発生してからちょうど80年目になります。

80年前の1945年4月7日、沖縄へ海上特攻隊として向かっていた戦艦大和を旗艦とする第2艦隊は、九州午後12時40分から始まった約2時間にわたる戦闘の結果、旗艦の大和、第2水雷戦隊旗艦の軽巡「矢矧」、駆逐艦「浜風」「磯風」「霞」「朝霜」の6隻を失い、日本海軍による(大型水上艦による)最後の組織的攻撃は終結しました。

現在、この戦いはまったく戦術的・戦略的にまったく意味のない、単なる無駄死にであったという評価はあり、それはある意味で、全く正しいですが、しかし、この戦いがあったからこそ戦艦大和と第2水雷戦隊の戦いは80年経過した現在でも強く日本人の心を揺さぶり、記憶に残ることになった事は間違いありません。

また、この戦いがあったからこそ、「宇宙戦艦ヤマト」という偉大なSFアニメが製作された事実があることから、ヤマトファンとして、この坊ノ岬海戦は決して無駄ではなかったと思いたいですね。
この戦いの評価は、おそらく今後も議論され続ける事になると思いますが、ただ、今はこの戦いで散ったすべての人々に深く哀悼の意をささげたいと思います。

ところで、今年の8月、終戦80周年記念の作品として、坊ノ岬海戦に参加した駆逐艦「雪風」に焦点を当てた竹野内豊氏主演の映画「雪風 YUKIKAZE」が公開予定となっています。
現在、30秒程度の特報が公開されただけで映画の具体的なストーリーは明らかになっていませんが、俳優の中井貴一氏が「第二艦隊司令長官・伊藤整一」役として出演が決まっていることから、「坊ノ岬海戦」が描かれることはまず間違いありません。

「坊ノ岬海戦」が映画で描かれるのは、2019年公開の「アルキメデスの大戦」以来、実に6年ぶり。
この間、戦艦大和や「坊ノ岬海戦」についての様々な新発見もあったことから、是非今度の「雪風 YUKIKAZE」にはそれらの最新研究を反映させてもらいたいですね!

また2005年に制作された「男たちの大和」では特に顕著でしたが、この「坊ノ岬海戦」を映像で描いたとき、どうしても「大和」以外の艦艇はあまり描かれなケースが多いです。
今作では、ぜひ「矢矧」など他の艦艇にも出番が欲しいものです。