皆様今晩は
今回はリハビリがてら軽めの考察です。
ゲームやグッズのイラストで度々パイロットースーツ姿が描かれている雪ですが、意外にも彼女がパイロットとして実際に航空機を操縦しているのは2202のテレザートでシーガルを操縦している1度だけです。
正直、船務長という幹部クルーである彼女がパイロットとして働く必要は無いので描写が少ないのは当然なのですが(逆に言えばテレザートの時はそれだけパイロットが不足していたということです)、も一つの事情としては彼女が操縦技術のレベルがあったと思われます。
実際、改めて前作である2199を見返すと、イそもそも雪は最初から航空機の操縦技術を有していた訳ではなく、イスカンダルへの航海の中で少しずつその技能を取得していった様子が断片的ですが描かれています。
操縦技術を有していなかった雪
最初に彼女の総技術のレベルが分かるのは第4話でのエンケラドゥスでの救命活動です。
このとき雪は沖田艦長より救助信号に対する救命活動を命じられ、古代、原田、アナライザーと共にシーガルで現地で向いますが、この時、シーガルを操縦していたのは古代です。
勿論、古代のほうが操縦技術が高かったので(雪も操縦できるが)あえて任せていたという可能性もありますが、この時の両者の関係はあまり良いものではなく、雪の性格を考えるならば、嫌いな相手に操縦を任せるようなことはしなかったと思われます。
むらかわ版2199では、雪が古代の同行に不満を述べていると、古代にはっきり「森君、操縦できないでしょ」と言われています。
アニメ版とむらかわ版は微妙に内容や設定が異なるため、そのままアニメ版に当てはめることはできませんが、アニメ版でもこの時、雪が不本意ながらも古代に操縦を任せていたということは、この時点で彼女はやはり航空機の操縦技術を有してはいなかったと考えるのが妥当です。
きっかけは古代の一言?
では最初はパイロット適正が皆無だった雪がどのようにして操縦技能を身につけていったのか?
まず彼女が航空機のパイロットに興味を持つようになったのは、僚機のパイロットとして古代との関係を急速に深めていった山本玲に対する(自覚のない)ライバル心からであることは間違いありません。
しかし、私は雪が本気で操縦技術を身につけようと心に決めた直接の原因は、12話での古代との会話であると思っています。
この時、「私も山本さんのように格好良く飛べるかな?」と聞いてきた雪に対し、古代は「いや、駄目でしょ」と一言の元に切り捨てています。
古代はこの時の会話を本題に入る前の軽口と捉えていたようですが、実は「飛べるかな?」発言は雪にとっては本気も本気であり、それを一言で切り捨てられたことから、「今にみてなさい・・・」という気持ちになり、本気でパイロット技能を身につけることを心に決めたのではいでしょうか?
独学で始めた操縦訓練
雪が航空機の操縦訓練を始めたのは、恐らく12話の直後であると思われます。
小説版によれば、ヤマトでは正規パイロットの喪失を、他の科のクルーが転属することで埋めていたようであり(ただし適正が必要)、このような新規パイロットが操縦技術を向上させるために訓練用シミュレーションが用意されていたと思われます。
恐らく雪もこのシミュレーションを使って独学で操縦方法を学んでいたと思われます。
14話で古代と一緒に偵察飛行に出た際、ヤマトの異変に気がついた雪は古代から操縦権限を奪い取ってヤマトへの帰還を果たしています。
彼女がこのような行動をとった理由は緊急事態であったことも加えて、飛ぶことに対して彼女自身ある程度自信を持ち始めていたことをうかがわせます。
もっとも所詮はシミュレーションでの独学。
まだまだ精密な操縦はすることができず、その後、ヤマトの動きと同期させながら停止させる古代を見て、限界を感じたと思われ、そのことが15話において古代に教官役をお願いすることに繋がったものと考えられます。
これは最初から無理としていた古代に対し、前話でしっかり飛ばせることを見せ付けたことから、12話での見返してやるという気持ちは晴れ、純粋に技術の向上を願うようになったことも一因ではないかと思われます。
このあと、古代が教官役を引き受けたかどうかは分かりませんが、後に古代と雪は恋人となったこと、そして2202において単独でシーガルを操縦できるまでのレベルに達していたことを考えると、やはり雪は古代からマンツーマンで教えられたと考えたほうが妥当です。
現在ではシーガルのみですがもしかしたら次回作では実写版の雪のようにコスモタイガーを操縦する姿が描かれるかもしれませんね。
コメント
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原作では、ビーメラ星に100式でアナライザーと食料を探しに飛ばしてますので、2199版で飛ばせるように成っていても不思議では、無いですね。
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村正様、コメントをありがとうございます!
> 原作では、ビーメラ星に100式でアナライザーと食料を探しに飛ばしてますので、2199版で飛ばせるように成っていても不思議では、無いですね。
オリジナルの雪もそうですが、原案の段階では雪は元々古代の部下である女性パイロットだったそうです。
この要素は2199では完全に山本に引き継がれましたが、雪にもパイロット属性があるのはおっしゃるとおり必然だったということでしょうね(笑)
ちなみに色々内容を変えて批判の多い実写版ですが(私は好きですが)、雪に関しては一番原案設定に忠実だったというのは皮肉ですね。
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旧作、新作ともに劇中では明言されていませんが、
人員補充の利かない長期航海のヤマト艦内では
クルーに対して専門以外の分野のスキルの修得が
推奨されていたのではないでしょうか。
(2199小説版では触れられていたような・・・)
森船務長も出航後思いの外に多い船外活動の
体験から、基礎的な操縦技術の必要性を痛感した
のだと思います。(もちろん戦術長との接点を
増やすための口実・・・という下心も(笑))
旧作での森雪の多能さは超絶的でしたけど・・・(^o^)
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行き過ぎる風様、返信が送れて大変失礼いたしました!
コメントをありがとうございます
> 旧作、新作ともに劇中では明言されていませんが、
> 人員補充の利かない長期航海のヤマト艦内では
> クルーに対して専門以外の分野のスキルの修得が
> 推奨されていたのではないでしょうか。
間違いなくこれは正解ですね!
なおその昔、「ガンパレード・マーチ」というゲームがあり、前線で戦っている正規パイロットたちが戦死すると、後方にいたパイロット技能を持つ整備員や事務員たちがパイロットとして前線に派遣されるということが起きていました。
やはり人的補給ができない以上、穴埋めの手段はこれしかないのでしょうね
なお当然のごとくそのような者たちが長生きできるはずもなく、部隊の隊員は次々その数を減らしていき、最終的には最初の戦死者発生から1ヶ月もたたずに生き残りプレイヤーである自分も含めて僅か数人(残りは全員パイロット技能を持っていなかった)、という恐ろしい事態に・・・
ヤマトの人員の損耗も許容範囲で収まったことが実は最大の幸運だったと思います
> 森船務長も出航後思いの外に多い船外活動の
> 体験から、基礎的な操縦技術の必要性を痛感した
> のだと思います。(もちろん戦術長との接点を
> 増やすための口実・・・という下心も(笑))
ちなみに5話で船務長の権限を利用して古代君の勤務時間を変えているんですよねww
恐らく古代君の勤務が自分の時間帯と重なるように変更したのだと思われますが、森さん、何気に動きが早いです!!
> 旧作での森雪の多能さは超絶的でしたけど・・・(^o^)
恐ろしいことにオリジナルの雪って軍人ではなく、あくまで中央大病院に勤めている看護師だったんですよね。
マジでチートすぎます(笑)