皆様今晩は。
昨日、アップいたしました「内惑星戦争について」の内容について、鮫乗り様のブログの記事で非常に鋭い突込みを頂きました(鮫乗り様、いつもありがとうございます~!!)
→詳細はこちらの記事をご覧ください。
この記事で特に指摘されているは次の2点
①火星からのマスドライバー攻撃の難点
→火星-地球の距離がありすぎて、果たしてマスドライバー攻撃が有効な攻撃になりえるのか?
②地下都市建設の期間
→マスドライバー攻撃開始から着工したとすると、果たして戦争終結まで間に合うのか?
す、鋭い・・・・(汗)
実を言いますと私の仮説はこの点が完全にネックでした(苦笑)。
しかしせっかくこのような素晴らしい反論をいただきましたのも良い機会。
どのような設定にすればこの内惑星戦争を矛盾無く2199につなげることができるか考えてみたいと思います。
なお、本日、改めて改めて手持ちの資料をあさってみたところ、新しく判明した事実もありましたので、一部昨日の記述とは矛盾するような箇所も出てくると思いますが。
その部分は設定修正ということでご容赦ください。
内惑星戦争に関する確定事実
それにしても色々資料を探してみましたが、内惑星戦争の情報は本当に少ないです。
もしかしたら2199の世界観を作り上げた出渕総監督ならば、この内惑星戦争についても詳細な設定を考えているのかもしれませんが、それは明らかになっていない以上、判明している事実は以下のものが恐らく全てであると思われます。
①内惑星戦争は2回行われている
②交戦国は地球(国連軍)と火星
③開戦の原因は火星の独立の動き
④戦時中、火星軍によるマスドライバー攻撃が地球に向けて行われた
⑤マスドライバー攻撃を受けた地球は地下都市を建造し対抗
⑥沖田艦長は第二次内惑星戦争で勇名をはせた。
⑦最終的には火星が敗北(終戦の時期は2190年ごろ?)
⑧敗戦後、火星の全住民が地球に強制移住させられた。
一部昨日内容と重複している情報もありますが、内惑星戦争について判明している情報を列挙してみました。
資料を調べなおした結果、いくつか新しい事実が判明しましたが、特に注目したいのは内惑星戦争が2度行われた事実ですね。
2度の内惑星戦争の考察
2199本篇で言及されている「内惑星戦争」は正式には「第二次内惑星戦争」という名前がついているようです。
年表によればこの「第二次内惑星戦争」は、2180年代に勃発したとされています。
開戦から終戦までの詳しい年月はわかりませんが、ガミラスとの初遭遇が2191年であることと、2199年に19歳である山本玲が幼少期に地球に移住してきたという設定を考慮するならば、開戦は2180年代前半、終戦は2185~6年あたりであると考えられます。
さてこの戦争に「第二次内惑星戦争」という名前がついている以上、当然、「第一次内惑星戦争」が存在することになります。
こちらの戦争については「第二次内惑星戦争」以上に情報がありませんが、恐らくはこの戦争も地球と火星との間で起きた戦争であり、その開戦の時期は2170年代前半ではないかと思われます。
その根拠は「コンゴウ型宇宙戦艦」と「ムラサメ型巡洋艦」が共に2170年代に就役していることです。
何故この時期に新型艦の完成が重なっているのか、その理由を考えるならば、やはり戦争の準備というのが一番です。
恐らく2160年代中頃から地球と火星の関係は急速に悪化してきており、地球サイドも艦隊戦力の強化を急速に進めていたものと思われます。
その増強計画において艦隊戦力の中核をなす艦として設計・開発された新型艦こそ「コンゴウ型宇宙戦艦」と「ムラサメ型巡洋艦」だったのではないかと思われます。
第一次内惑星戦争とマスドライバー攻撃
この第一次内惑星戦争についてはまったくといっていいほど情報が無いため完全な想像となりますが、開戦時期が私の考察どおり、2170年代であるとすると、恐らくこの第一次内惑星戦争は火星軍有利で進んだのではないかと思われます。
その理由は、地球からの独立を計画していた火星サイドはもっと以前から戦争の準備を進めていたと思われますが、、地球サイドは「コンゴウ型宇宙戦艦」と「ムラサメ型巡洋艦」の就役が2170年~71年である事からも分かるとおり、十分な準備が出来ているとはいえません。
これは一つには、地球サイドはまだ多数の主権国家が存在する国連体制が続いており、統一した動きが取れていなかったことも大きいと思われます。
いずれにせよ、この第一次内惑星戦争の段階では、国力は火星に勝っていたものの、準備不足と足並みの不揃いから火星軍に押され、月基地あたりまで押し込まれていたのではないではないでしょうか?
しかし先手を取ることに成功した火星軍も、月面にある地球軍の基地を抜くことは流石に出来ず、地球に対する直接攻撃ができなかったのではいでしょうか?
そのため、月基地を陥落させずとも直接地球を攻撃する手段として考案されたのが、マスドライバー攻撃だったのではないでしょうか?
マスドライバー砲(仮称)が火星に設置されているのならば、鮫乗り様が指摘されているような問題も出てきますが、例えば火星軍が地球から4~50万キロの宙域まで進出しており、そこにマスドライバー砲陣地を構築したのならば砲撃の精度はともかく、攻撃手段としてはかなり有効なのではないでしょうか?
本来ならば、このマスドライバー砲で月基地を攻撃するのが一番なのかもしれませんが、月基地は地下深くに建造されているため有効打は与えられないこと、そして地球艦隊も多数駐留していることから攻撃そのものが阻止されてしまう可能性が高いことから、地球を無差別に砲撃して地球サイドの戦意を奪う作戦にでたのかもしれません。
ただし、この攻撃は地球に対して、一定の効果は上げたものの、その後、月基地から出撃した地球艦隊との戦いを誘発し、地球艦隊・火星艦隊共に甚大な被害を受けてしまったことで、地球と火星は戦力を回復させるための期間を欲して和平を結ぶことになったのではいかと思われます。
第2次内惑星戦争と地下都市建造
第一次内惑星戦争終結後、地球サイドが行ったことは、艦隊戦力の回復を図ると共に、再度のマスドライバー砲の攻撃に備えて広大な地下都市を整備することだったのではないかと思われます。
第一次内惑星戦争終結から第二次内惑星の開戦までは恐らく5~6年の間隔があったと考えられます。
戦時下にあれほどの広大な地下都市を短期間に作ることは不可能ですが、休戦期間の間に全力で準備すれば、かなりの規模の地下都市を整備することは可能です。
なおこの地下都市の拡張工事はない惑星戦争終結後も絶えず行われており(戦後は公共事業としての意味合いもあったのかもしれません)、約20年後の2199年にはあれほどの広大な地下都市が完成したのではないではないでしょうか。
以上、鮫乗り様の指摘なされていた二つの問題点は、このように2回の内惑星戦争の設定を上手く使えばかなり上手く説明できるのではないかと思います。
ところで今回、内惑星戦争にtついて考えているときに、そもそもこの内惑星戦争の原因は「火星の独立」問題が全てだったのか、という疑問が浮かびました。
次回はこの内惑星戦争の原因について考察してみたいと考えています。
コメント
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火星本体であれ移動基地であれ、「遥か遠い敵国から直接攻撃を受けた」という事実は上層部と市民を震え上がらせ、地下都市建設を推し進めるには十分だったでしょうね。
それこそ日本軍の風船爆弾や潜水艦からアメリカ本土への砲爆撃、又はB25による日本本土空襲のように。
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こんばんは。
全然今回の話題と関係ないですが、まずはおめでとうございます!
しんまちTVさんでイチオシ紹介ですよ。
これからも興味深い話題を期待しています。
https://www.youtube.com/watch?v=Qvqq097FG64
今夜はとりあえず祝辞のみw
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はじめまして。いつも読ませていただいております。
さて内惑星戦争についてですが、「宇宙戦艦ヤマト前史」というブログの「73, 「宇宙戦艦ヤマト2199」 世界における航空宇宙兵力の位置付けと意味(15)」という記事から始まる連続記事で艦の形状に基づく考察がなされていますので、もしまだ未読でしたらぜひ。こちらの記事では、ムラサメ型巡洋艦が少ない武装を効果的に配置していることから「第一次内惑星戦争時の戦時急造艦」とし、さらに巡洋艦を急造しなければならない理由から第一次内惑星戦争を詳細に考察しておりとても面白いです。
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ナナヨン様、コメントをありがとうございます!
> 火星本体であれ移動基地であれ、「遥か遠い敵国から直接攻撃を受けた」という事実は上層部と市民を震え上がらせ、地下都市建設を推し進めるには十分だったでしょうね。
> それこそ日本軍の風船爆弾や潜水艦からアメリカ本土への砲爆撃、又はB25による日本本土空襲のように。
私も実際にこのようなイメージだったのではないかと思っております。
ただあまりに深刻な被害だとそのあとのガミラスの遊星爆弾との整合性がおかしくなってしまうので、恐らくは実際の損害よりもイメージのほうが深刻となった風船爆弾が一番近いのかもしれませんね。
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パステヤージュ様、今晩は!
しんまちTV様の件を教えていただきありがとうございます。
いや~、本当に妄想丸出しで書いた内容だけに、あれほどの高い評価をいただいたことはむしろ困惑です。
基本、このブログは今後も妄想だらけの記事を好き勝手書いていくことになるとは思いますが、今後ともよろしくお願いいたします。
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空想委員様、始めまして
コメントをありがとうございます!
> さて内惑星戦争についてですが、「宇宙戦艦ヤマト前史」というブログの「73, 「宇宙戦艦ヤマト2199」 世界における航空宇宙兵力の位置付けと意味(15)」という記事から始まる連続記事で艦の形状に基づく考察がなされていますので、もしまだ未読でしたらぜひ。こちらの記事では、ムラサメ型巡洋艦が少ない武装を効果的に配置していることから「第一次内惑星戦争時の戦時急造艦」とし、さらに巡洋艦を急造しなければならない理由から第一次内惑星戦争を詳細に考察しておりとても面白いです。
いや~このブログは知りませんでした。
先ほど検索して行ってみましたが、本当に素晴らしい内容でした。
このような素晴らしいサイトをご紹介していただき、心より感謝申し上げます!!
ありがとうございます!
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コラボ記事第2弾公開しました。
内惑星戦争から紐解いた火星環境の謎についてです
http://blog.livedoor.jp/monocarver/archives/52233891.html
お暇なときに読んでやって下さい。
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鮫乗りさま、今晩は!
コメントありがとうございます。
コラポ第2弾、火星のテラフォーミングについての考察読ませていただきました!
科学的研究にのとった鋭い考察、感服いたしました。
これらの考察シリーズはもう少しボリュームを上げれば本が出せるのではないでしょうか?
今後の更新も楽しみにしております!!
しかし、火星のテラフォーミングが実は不可能という現実は夢も希望も無いですね(笑)
まあ2100年ごろには技術も発達して可能になったと好意的に解釈しておきましょう!!