皆様こんにちは!
久しぶりの投稿です。
いやあ、先週からリアルの方が滅茶苦茶忙しくなってしまい、ほとんど趣味の時間が取れない状況でした(汗)
はっきり言ってここ2週間は家では「食事」「風呂」「寝る」の3つしかしていなかった気がします・・・
当分忙しい日は続きそうですが、とりあえず来週にはいったん落ち着く予定なので、なんとか時間を見つけてブログのはしてゆきたいものですね。
さて、もうご存じの方も多いと思いますが、今週、作家の吉岡平先生の訃報が伝えられました。
「北海の堕天使」を代表作とする多数の仮想戦記や代表作というべき「無責任艦長タイラー」シリーズなど、私も多数の著作を読んでいた好きな作家さんだっただけにこの突然の訃報は本当に悲しいです。
心からご冥福をお祈りいたします。
せっかくですので、先生の追悼として「北海の堕天使」と「無責任タイラー」シリーズについて少々語りたいと思います。
興味のない方はここでリターンをお願いいたします。
無責任タイラーシリーズについて
吉岡平先生の代表作といえば、前述したとおり間違いなくこの「無責任艦長タイラー」シリーズが挙げられると思います。
ただ実は私、この作品はアニメから入った口で原作の小説はあまり読んでいません(汗)
というのもアニメから入った弊害で旧シリーズのイラストが好きになれず、また作品の軽いノリも好みあわなかったため途中で読むのを止めてしまいました。
ちなみにリライト作品である「真・無責任艦長タイラー」シリーズは懐かしさから読みましたが、初代と全く作風が変わっていてびっくりしたのは今ではよい思い出です(笑)
個人的には「真」のシリアス展開は嫌いではないのですが、旧シリーズのファンからは不評だったらしいのでこの「タイラー」シリーズの評価は好みによって分かれそうですね。
とりあえず、タイラーについて言うことはただ一つ、アニメ版の「そよかぜ」が格好良い!
ヤマトでもちょっとだけでも良いのでこの艦名の駆逐艦が登場してくれないかな~と思っています。
北海の堕天使について
私が読んだ吉岡先生の著作の中で一番好きなのがこの「北海の堕天使」。
大艦巨砲のロマンがあふれるこの作品は私のような戦艦スキーにとってはそれだけでたまりませんが、もう一つ注目したいのはヒロインであるフレイヤの存在。
今でこそ仮想戦記に女性軍人が登場することはそこまで珍しくはないですが、この作品が書かれた1991年の仮想戦記にメインキャラとして女性が登場することはほぼ皆無。
そんな中で若い女性艦長を登場してもおかしくない設定と世界観を作り上げた吉岡先生の発想にはまさに素晴らしいの一言です
ただこの作品、非常に奇麗な終わり方をしていますがよくよく考えると、このヒロインの行動が一番ひどいんですよね・・・・汗
一応動機は分からないわけではありませんが、やっていることは戦争状態でもないにもかかわらず他国の戦艦を沈めまくり、最終的には自分を慕ってついてきた部下を全員見殺して一人だけ生存。
作中では祖国を支配する軍事政権を批判しているヒロインですが、こんな行動を平然ととれるような王族だったから祖国でクーデターが起きたのではないかと勘繰りたくなります。
ちなみに、続編として「凍てる波涛」という作品がありますが、こちらは一作目の「北海の堕天使」と比べると知名度が低いのは何故なのでしょうかね?
双胴戦艦が登場するなど内容のインパクトは「北海の堕天使」に負けてはいないのですが、何故か2016年に「北海の堕天使」のリニューアル版が発刊された際も、この続編はスルーされてしまいました。
仮想戦記の法則として「大和が(設定的に存在しているのに)活躍しない作品は人気が出ない」というものがありますが、やはり、大和と武蔵がかませ犬として瞬殺される展開がいけなかったのでしょうかね?
こうして振り返ってみると吉岡先生は本当に素晴らしい作家さんでした。
今までお疲れ様でした。
改めて先生のご冥福を心よりお祈りいたします。