初出:「テレビランド」(1975年1月号)
引用:COSMO DNA(現在該当ページは閲覧不可)
感想
前回の第2回はワープ実験開始の直前で終了。
ワープといえばやはりお約束のサービスカットを期待したいところですが、「テレビマガジン」というお子様が読む雑誌に当然そのような描写が許されるわけもなく、あっさりワープ終了。
描かれたのは裸の雪ではなく、安堵する徳川機関長でした(涙)
ですが絶好のサービスシーンをカットした神罰か、突然倒れる沖田艦長。
そしてナースコールに気がついて艦長質にやってきたのは、何故か初期デザインの艦内服を着た森雪。
第1回に登場した時はアニメ準拠の艦内服を着ていただけに、何故突然に初期設定のデザインに変わったのか謎です。
個人的には雪は第2回に登場しなかったため、この間、彼女の服のデザインを忘れてしまい、手元にあった初期設定を参考にしたのではいかと思っています。
さて、彼女の台詞によれは沖田艦長が発作を起こして倒れるのは日常茶飯事みたいですね。
地球を出発してからまだそれほど時間が経過していないはずなのに、この状況・・・
明らかに沖田艦長をヤマトの艦長にしたのは人選ミスではないでしょうか?
雪も流石にまずいと思ったのか、手術を提案し(これ佐渡先生の仕事では?)、拒絶する沖田艦長に対してこの事実を他のクルー(恐らく幹部限)に発表すると告げます。
そりゃあそうですよね。
このように艦長が頻繁に倒れるような状況なら、一時指揮ができなくなるとしても手術を受けさせるべきであるし、仮に受けないとしたら他のクルーに事実を公表して、何らかの対策を採っておかないと心底やばいです。
ですがそんな雪に対して、聖版沖田艦長最大の迷台詞!
「お前を殺してやる!」
第1回の頃から思っていましたが聖版の沖田艦長はやたらと短気な上、発言が不穏です(笑)
さて、沖田艦長の健康が危険水域に達しているヤマトの前に前回デスラー総統が使用を許可した超兵器が姿を現します。
ヤマトの3~4倍のサイズを誇る巨大な超兵器・・・
その正体は惑星間弾道ミサイル?
主砲の直撃をもろともせず、ヤマトに接近してきます。
奥の手である波動砲もバラバラになるというとんでも作戦で回避成功。
分解→最合体
この流れはバラノドンを髣髴させますね。
元々バラノドンは「怪獣を出せ」というスポンサーの圧力で登場したらしいのですが、もしかしたら元々はこのような兵器が登場する予定だったのかもしれません。
必殺の波動砲を外され絶体絶命のヤマト。
そんな時に一機のコスモゼロが発進します!
パイロットは航空隊の小田。
・・・・誰?
突然現れた新キャラは沖田艦長に1話で台詞のみで戦死した古代守のことを回想させるという重要な役割を果たしたのちに壮烈な戦死を遂げます。
小田が必死に稼いだ時間でエネルギーを再チャージしたヤマトは再び波動砲を発射!
何故か今度は先の回避法を使わず波動法の直撃を受けてしまう超兵器
もしかしてあの回避法は1度っきりだったのでしょうか?
苦い勝利をかみ締めつつ、死んだ小田のことを脳裏に浮かべながら帰還する古代のカットで第3話終了。
それにしても小田って本当に何者だったのでしょうか?
これまで一度も登場していないのに「お前のような良い奴が・・・」といわれても反応に困ります(汗)
・初期デザインの雪
・惑星間弾道ミサイル
・バラノドン
といった様々なネタがてんこ盛りな半面、なんか釈然とした気持ちになれない第3話でした。
次回はいよいよ最終回直前の第4話。
なんとあの男が再登場します!