キーリングの役割は?

皆様こんにちは!

今回は3199で気になるキャラの一人、キーリングについて取り上げてみたいと思います。

2205前章の冒頭部に登場したものの、後章EDでチラリと映るくらいしか出番がなかったガルマン人の新キャラ、キール・キーリング。
恐らく今作はあくまで顔見世であり、次回作「ヤマトよ永遠に REBEL3199」において本格的にストーリーに絡んでくるのだと思われますが、気になるのはどのように関わってくるのかという点。
ポイントはやはり「キーリングという名前」と「神官という立場」でしょうか?

キーリングの名前を持つ意味

改めて言うまでもないことかもしれませんが、「キーリング」はヤマトⅢに登場したガルマン・ガミラス帝国参謀総長の名前です。

2199において既にこのキャラのリメイクキャラとして、ネルン・キーリング参謀総長というキャラが登場していますが、あくまでファンサービス程度のモブキャラだったので、今回改めて旧キーリングに相当するキャラがリメイクされたという感じでしょう。
さてここで問題なのは何故、「REBEL3199」においてキーリングの名前を持つキャラが必要であったかという点です。

本編ではあまり出番のないキーリングですが、実は、ヤマトⅢの準備稿では彼は「国家元首兼任でタランのライバル的存在」という非常に気になる設定が存在しています。
詳細は不明ですが、恐らく当初の設定ではガルマン・ガミラス帝国は絶対者であるデスラー総統の下にタラン将軍が束ねる旧ガミラス派とキーリングが束ねるガルマン派という2つの派閥が存在しており、どちらが主導権を握るかという内部対立が起きている設定だったのかもしれません。
そして、ヤマトと東部方面軍の争いも、そうした派閥争いの激化で現場が功績を焦って起きたトラブルとされる予定だったのかもしれません。
もし私が制作者としてキーリングの設定で拾うとしたら絶対にこの設定です。

脚本を担当している福井氏はこのキール・キーリングに対して「森蘭丸」をイメージしていると語っています。
森蘭丸と言えば織田信長の忠実な側近として知られている人物であり、2205前章冒頭部でのデスラー総統に対するキーリングの反応を見ても、次回作で彼がデスラー総統の若き忠実な側近になることはまず間違いないと思われます。
しかし、同時に彼は帝国内のガルマン派を束ねる存在として、デスラー総統から絶対の信頼を受けている旧ガミラス派閥に対する対立意識を燃やしてしまい、色々な暴走を引き起こしてしまうのではないでしょうか?
その一端が、ヤマトに対する攻撃であり、ヤマトⅢ序盤で発生した「ガルマン・ガミラス帝国」とヤマトの衝突は、「REBEL3199」はデスラー総統の側近であるキーリングの暴走という形でリメイクされるのではないかと予想します。

神官という立場

またもう一つ重要なのが、神官であるという立場です。
彼が信仰している宗教の正体はまだ明かされていませんが、女神像の形から恐らくヤマトⅢに登場したシャルバート教ではないかと予想されます。
そしてこれがまさに「REBEL3199」において大きな意味を持ってくるのではないでしょうか?

「REBEL3199」の予想の1つに「REBEL3199」の真の敵はシャルバート教ではないかとの予想があります。
これはYoutubeで素晴らしい考察動画をアップされているれみるちょり様が強く提供されている説ですが、私もこの予想には賛成です

(参考)れみるちょりのようつべちゃんねる
【宇宙戦艦ヤマト3199】真の敵はあの女神!?旧作永遠に、新たなる旅立ちの設定資料から予想!

恐らくキーリング自身はシャルバート教の裏の顔は知らず純粋な信仰を持っていると思われます。
しかし、そのような純粋な信仰心がいわば利用される形で、ガルマン・ガミラス帝国内に暗い影を落とすことになるのではないでしょうか?

これは例えばですが、もし「ヤマトを沈めることが神の望みであり、デスラー総統を救うことにもなる」という神託が降りたとすればどうでしょう?
純粋な信仰心とデスラー総統への忠誠が爆発した結果、キーリングが独断でヤマトへの攻撃命令を帝国内のガルマン派閥艦隊に下す可能性は大いにあります。
これは恐らくですが、2205で旧ガミラス派閥は大きなダメージを受けた結果、その主力は帝都の防衛と対ボラー戦にまわされており、背後の地球方面に展開されている兵力はガルマン兵主体である可能性が高いです。
彼らはガミラス派閥とは異なり、地球やヤマトに対する認識や理解は乏しいでしょうから、ヤマトに対する攻撃命令も特に気にすることなく行うのではないでしょうか?

盟友である地球がデザリアムの制圧されたにも関わらずにデスラー総統が動かず、しかも「ヤマトⅢ」のようなガルマン艦隊とヤマトと武力衝突まで起きるとしたら、シャルバートの暗躍がその背景にあると考えるのが一番です。
言ってしまえばキーリング君はシャルバートの操り人形として利用され、最終的には見捨てられるという可哀そうなキャラになりそうですね

ちなみにですが、ヤマトⅢではシャルバート教の信仰を持っていたため、デスラー総統に射殺されるハイゲル将軍キャラが登場します。
もしかしたら「REBEL3199」でこのハイゲル将軍と同じ死に方をすることになるのがキーリング君なのかもしれません。

2205では善良そうなキャラでしたが、「REBEL3199」で最も貧乏くじを引くのがこのキーリングなのではないかと個人的には予想します。
果たしてこの予想は的中するのか、「REBEL3199」の新情報に期待したいところです。