聖版「宇宙戦艦ヤマト」第1話

初出:「テレビランド」(1974年11月号)
引用:COSMO DNA(現在該当ページは閲覧不可)

聖版「宇宙戦艦ヤマト」第1話
聖版「宇宙戦艦ヤマト」第1話
聖版「宇宙戦艦ヤマト」第1話
聖版「宇宙戦艦ヤマト」第1話
聖版「宇宙戦艦ヤマト」第1話
聖版「宇宙戦艦ヤマト」第1話
聖版「宇宙戦艦ヤマト」第1話

感想

この聖版の特徴は設定や人物の省略による徹底的な物語のスリム化です。
この第1話ではヤマト出航までをたった11ページで描き切っており、それだけに冥王星海戦など序盤の重要なイベントなどはすべてカット、第一話からジェットコースターなみに話が進んでいます。

実際、古代守は沖田艦長のセリフで退場し、サーシャの到着イベントもなくいつの間にか地球に届いているイスカンダルの通信カプセルなど、ツッコミどころ満載です。
ただそれでもそれでもダイジェストではなく1本のきちんとした作品になっているところが面白いですね。

そして襲い掛かる5百隻のガミラス艦隊を前に地を割って出現する宇宙戦艦ヤマト。
戦艦大和の偽造・・・そんなものは存在しません!
本来は勝てる見込みのない圧倒的な戦力差ですが、波動砲であっさり全滅させてしまいました・・・orz
この辺りの無双さは時代を感じさせますね。

ちなみにこの時のガミラス艦は初期設定の迷彩仕様です。
恐らくこの漫画を描くために聖先生に渡された資料が宣伝用に使われていたこの初期デザインであったのでしょう。
このことを裏付けるように、のちの回には初期案に描かれていた赤い艦内服姿の雪も登場します。
今となっては分かりませんが、このあたりの裏話も面白そうです。
また発進直後に波動砲を撃つ展開は、のちの実写版ヤマトで採用されるなど、その後のヤマトにも受け継がれている要素があるのも興味深いです。

かなり突っ込みどころ満載の内容になっておりますが、個人的にはこの聖版は間違いなく松本版・ひおあきら版に匹敵するコミカライズ作品だと思います。