聖版「宇宙戦艦ヤマト」第4話

初出:「テレビランド」(1975年2月号)
引用:COSMO DNA(現在該当ページは閲覧不可)

聖版「宇宙戦艦ヤマト」
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感想

連載第4回でヤマトは大マゼラン銀河に到着!
「バラン星は?」ということは言ってはいけません。
何しろ次回で最終回ですからこのようなワープもやむなしです(笑)

その頃ガミラス星ではヤマトの接近にデスラー総統がご立腹。
そもそも前回の超兵器以外は妨害らしい妨害がなかったような気もしますが、きっと第3話から第4話の間に信じられないほどの多くの戦いがあったと脳内補完しておくのがベストですね。
ご立腹のデスラー総統は、またも秘密兵器「アルゴルM3」の使用を決断。
なんというか毎回新しい兵器を投入するこの展開は、スパロボ系作品で毎回新しいロボットを投入してくる敵と同じノリですね(笑)
さて今回のびっくりドッキリ秘密兵器「アルゴルM3」は、ヒス副総統すらも驚愕するもののようです。

その正体は超高熱の怪物。

設定的にはアニメ本編に登場したガス生命体、そして内部に侵入してクルーを殺していくあたりは、TVでも予定されていた女暗殺者イローゼがモデルでしょうか?
イローゼのエピソードは「ひおあきら」版でも使われていますが、もしかしたらかなり形になっていたエピソードだったのかもしれませんね。
個人的には宇宙戦艦ヤマトは26話になったからこそ名作になったとは思いますが、それでもイローゼのエピソードは少し見たかったですね。

またこの回で注目したいのはアルゴルM3を輸送してきたガミラス艦
この漫画オリジナルの双胴艦ですが、中々かっこいいデザインです。
もしこれが聖先生のオリジナルだとしたらGood Jobです!

デスラー総統ご自慢の超兵器(というより生物兵器?)だけあって、かつてないほどのダメージを受けたヤマトはついに波動エンジンまで破壊されてしまいました。
このままいけば勝利は確実だったのですが、ここでガミラスのコントロール艦がヤマトに接近しすぎてしまうという痛恨のミス。

コスモゼロで出撃した古代は戦死したはずの兄、古代守の誘導に導かれ、めでたくガミラス艦の破壊に成功!
ヤマト艦内を暴れまくっていたアルゴルM3も共食いにより全滅(←なんちゅうオチだ!)し、ヤマト最大の危機は去りました。
しかしヤマトに帰還した古代を待っていたのは沖田艦長の危篤の報。

指揮官を失ったヤマトは果たしてイスカンダルにたどり着けるのか。
次回のいよいよ驚愕の最終回です!

なお、第1回で沖田艦長のセリフで退場した古代守は同志たちと共にガミラスと戦い続けていたようです。
格好的に「キャプテン・ハーロック」と名乗っていそうですね~
古代の兄、守が謎のお助けキャラ「キャプテンハーロック」を名乗り、ヤマトの危機を救う展開は松本版、ひおあきら版に共通する設定ですが、この度、めでたく聖版でも登場!
これで全てのコミカライズ版をコンプリートです!

ただ残念なことに守兄さんは今後この漫画で出番はないんですよね(苦笑)