聖版「宇宙戦艦ヤマト」第2話

初出:「テレビランド」(1974年12月号)
引用:COSMO DNA(現在該当ページは閲覧不可)

聖版「宇宙戦艦ヤマト」第2話
聖版「宇宙戦艦ヤマト」第2話
聖版「宇宙戦艦ヤマト」第2話
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聖版「宇宙戦艦ヤマト」第2話
聖版「宇宙戦艦ヤマト」第2話

感想

「吾輩」を一人称とする悪人面のデスラー総統(&ヒス副総統)が初登場!
その言動は非常に小物感が溢れています。
「ひおあきら」版のやたら動揺しまくっているデスラー総統といい、コミカライズ版の総統はどうも小物に描かれる傾向があったようです。

一方、ヤマトは1500隻ものガミラス艦隊と戦闘中。
ヤマトの現れたのはガミラス太陽系派遣艦隊の総兵力

その数1500隻・・・

2202の250万隻に比べたら可愛らしい数ですが、それでもチートな数です。
ちなみに、前回ガミラス軍がヤマト撃破のために派遣した艦隊は500隻でしたので、総兵力の1/4を投入した計算になります。
戦力の逐次投入は最大の下策とはいえいくらなんでも過大過ぎた戦力投入だった気もします。
しかし「獅子は兎を狩るにも全力を尽くす」ということわざが示すとおり、このどのような敵であろうとも戦力を一切惜しまない姿勢がガミラスをここまで拡大させたのでしょう。
恐るべし、ガミラス!

ただ残念ながら1500隻の艦隊はヤマトにろくなダメージを与えることが出来ずヤマト1隻の前に全滅。
このワンサイドゲームぷりはもはや「侮りがたし」レベルじゃありません!
この聖版ヤマトは歴代ヤマトの中でも屈指のチートの戦闘力を有しているようです。

ちなみに色々聞きなれない名前の兵装が登場しますが、これは初期設定における名称だったのではないかと思われます。
この手の同時進行のコミカライズは決定稿ではなく、初期の設定を渡して描かせることが多いので、アニメ本編では没になった設定が登場する事が稀にあります。
となると、ヤマトvs1500隻のガミラス艦隊という展開は初期の段階で予定されていたのかもしれませんね。
流石にこの漫画のように短期間でほぼワンサイドゲームで負けるという展開ではななかったでしょうが・・・(苦笑)

この第2回はヤマトの兵装紹介がメインの回でしたのでストーリーらしいストーリーはあまりありませんでした。
その中で特に印象的なのはやはり一人称が「我輩」のデスラー総統でしょうか?
この総統とは絶対友情は結べそうにありませんね(笑)。