皆さま今晩は!
今回は以前アップした「二連三段空母と3199の今後の展開」の補足記事となっています。
そちらの記事を読まれたことが前提となっておりますのでよろしくお願いいたします。
さて上記の記事をアップしたところ、コメント欄やXで多くの方からコメントとより詳細な情報の提供をいただきました。
それらによりますと、
①福井総監督と岡氏の発言は、4月6日に上野ヤマシロヤで開催されたイベント「みんなで参戦章叙勲式典を再現しよう」のトークコーナーであること
※「みんなで参戦章叙勲式典を再現しよう」についてはこちら
②「3199シリーズに二連三段空母は登場するか」に対する質問に対する回答は「出ない」(少なくとも現時点では)
とのこと。
なお「3199」に出ない理由としては、「ガルマン・ガミラス」は建国して1年という設定だから流石に二連三段空母を出すのは厳しいということらしいですね。
まあ、確かに時間断層でも無ければあのような大型艦船をポンポン建造するのは流石に無理というのは納得できる話です。
また、前回の記事の中で、私はデザリアム世界のサーシャが未来のガルマン・ガミラス艦隊を連れて合流しているのではないか、という仮説を立てていましたが、先日11日に公開された「第3章」で、サーシャが身一つでガルマン・ガミラスに保護された経緯が描かれましたので、未来の艦隊という説は完全になくなりました。
以上のことから、二連三段空母は少なくとも「3199」内においては登場せず、仮に登場するならば次の「完結編リメイク」(あれば、の話ですが)ということになりそうですね。
今回、情報提供していただいた皆様、本当にありがとうございます
この場を借りて厚くお礼を申し上げます。
さて、このように「3199」では未登場が確定した「二連三段空母」ですが、前回の記事において頂いたコメントの中で、
「三段空母ってリメイクでは旧式艦扱いだったのに何でそれの系統が出るの」
という非常に興味深いご指摘がありました。
せっかくですので、リメイクシリーズにおいて二連三段空母は開発・建造される可能性があるかを今回検証してみたいと思います。
ガイペロン級は旧式ではない
まず結論から言ってしまえば、リメイク世界においても「二連三段空母」は開発・建造される可能性は高いです。
そもそも、リメイク世界において「ガイペロン級多層式航宙母艦」自体は決して旧式艦ではないです。
2199第6章でのバーガー達の発言から勘違いされている方は結構いらっしゃるのですが、あの発言はあくまでドメルに与えられたガイペロン級が旧式のものというだけであり、「ガイペロン級多層式航宙母艦」という艦種自体が旧式扱いされているわけではありません。
実際、2199の時点においても、ガイペロン級は航空戦力の主力としてマイナーチェンジされながら建造が続けられており、
シュデルグや2205に登場したバルメスのようなアングルデッキのない飛行甲板のタイプが初期型(それでもバルメスは現役艦として艦隊に配備されていたことから、建造年数自体はそこまで経過していないと思われます)
ランベアのようなアングルドデッキを装備したタイプが中期型
バルグレイのようなアングルドデッキを装備+艦首が二つ山形に変更(この中に索敵装置を内蔵)したものが後期型
とされています。
しかも2199第5章の観艦式に参加していたガイペロン級はすべてランベアのような中期型であったことを踏まえると、当時のガミラス軍におけるガイペロン級の主流はこの中期型であり、後期型は建造数も少ない文字通りの最新鋭タイプであったと考えられます。
これは私の完全な推測になりますが、おそらく2199の時点におけるガイペロン級は、現初期型から中期型への世代交代がようやく完了した段階であり(それでも初期型で建造時期が遅かったものは現役として残っていた)、バルグレイのような後期型は新技術の導入を目的に試験的に数隻程度の建造が始まったレベルだったのではないでしょうか?
このように考えると、七色星団で最新型であるはずのバルグレイがあっさり沈んだのは、当たりどころが悪かったというのも大きいでしょうが、もう一つはバルグレイはバレラスのドックで建造中であった未完成艦であり、一応実戦投入できるレベルまでには仕上がっていたもののやはり未完成であったことから防御力等が通常よりも低かった可能性があります。
よく似た例として、旧日本帝国海軍の大型空母「信濃」は、大和型戦艦を改造したことから高い防御力が期待されていましたが(事実、完成した大和型戦艦はいずれも高い防御力と耐久力を示している)、未完成状態で航行中のところを雷撃されて、驚くほどあっさり沈んでいますでいます。
いわばバルグレイはガミラスにおける「信濃」だったのかもしれませんね。
話はかなり脱線してしまいましたが、このように「ガイペロン級多層式航宙母艦」は2199の時点でもガミラス軍の主力艦として量産されている艦であり、それを発展・強化した艦が開発・建造されることになったとしても少しもおかしな話はありません。
ドメル戦法と二連三段空母
また、2199時点においてはガミラス軍の基本戦術は艦隊による機動戦闘であり、このドクトリンにおいては空母の戦術的価値が低かったの事実です。
ところが、このガミラス軍の戦術ドクトリンを一転させるある発明が2199内で発生しています。
それが「瞬間物質移送機」の実用化です。
ガミラスの名将ドメルは七色星団の戦いにおいてこの瞬間物質移送機を使い、航空戦力をワープさせることでヤマトに大ダメージを与え撃沈まであと一歩まで追い詰める事に成功しました。
結局、ドメルはヤマトを沈める事は出来ず、この戦いはドメル艦隊の壊滅で幕を閉じましたが、この時、ドメルが編み出したいわゆる「ドメル戦法」は、
①対抗策がほぼない
②不用意に接近しない限りは相手を安全かつ一方的にボコれる
という魅力的な戦術であったことから、その後のガミラスにおいて基本戦術として採用されています。
実際、2205で描かれたガルマン星解放作戦においては、ガルマン星に駐留していたボラー艦隊への第一波攻撃としてこの「ドメル戦法」が行われており、その戦術の有効性が裏付けられています。
この「ドメル戦法」の登場により、ガミラス軍における空母の戦術的価値は急上昇しており、今後、ガルマン・ガミラスにおいて空母戦力のさらなる増強が行われることになったとしてもそこまでおかしな話ではありません。
特に3199の第3章において、地球との関係は急速に悪化しており、いつ戦争が起きてもおかしくない状況になっています。
地球が有する波動砲艦隊に対抗するために、強大な機動艦隊を欲したガルマン・ガミラスがガイペロン級を発展させた「二連三段空母」を開発・建造する可能性は十分にあります。
以上のことから私はリメイクシリーズに「二連三段空母」が登場すること自体は設定的にそこまでおかしくはないと考えています。
ただ問題があるとすれば、福井総監督と岡氏が言及されている通り、建国1年程度のガルマン・ガミラスが巨大な「二連三段空母」を短期間では建造できないという点ですね。
個人的には、これについては解決策は2つしかないと思います
1つは劇中時間を数年単位にしてしまう事。
もし3199で登場させるならば、第4章から第7章までに劇中時間が2~3年経過するという感じですね(3章から4章までの時間経過は2週間程度であることが特報で確定しているのでこの手は使えません)。
リアルで考えたら戦争が終わるまでに数年経過するというのはそこまでおかしくはないのですが、古代たちの年齢がかなり上がってしまうので実際にやるとなると賛否で分かれそうですね。
もう1つは、3199では別次元に行くという設定を利用して、デザリアム世界から自分たちの世界に戻ってきたら数年経過していたという展開にしてしまう事。
このメリットはデザリアム世界に行ったキャラの年齢を変えずに物語に必要な時間を経過させることが出来るという点です。
私自身、もし3199でやるとしたらこちらではないかなとおもっています。
実際、加藤の一人息子である翼君が、将来、ヤマトへの乗艦を希望しているというエピソードが第3章に登場しますが、これにより翼君を一気に成長させ、完結編リメイクで新人パイロットとして登場させる…みたいな展開も十分あり得るのではないでしょうか。