皆様、今晩は!
前回に引き続き、先週の18日に公開された第4章特報2から、ボラーの猛将ラム大公について考察してみたいと思います。
今回は少し予定を変えて、何故ボラーがこの時期にガルマン・ガミラスの首都星を攻撃するという大作戦を決行した点と、ボラーがラム大公のバーズ星艦隊という、ある意味でボラーにとっても諸刃の剣であるこの戦力を投入したのか、という事を考察してみたいと思います。
もちろん、あくまで私の勝手な妄想100%となりますが、このような見方もある程度に読んでいただければ幸いです。
 ■『ヤマトよ永遠に REBEL3199 第四章 水色の乙女』特報2<
■『ヤマトよ永遠に REBEL3199 第四章 水色の乙女』特報2<
ボラーがガルマン・ガミラス本星への攻撃を踏み切った理由
まずラム大公が指揮するバース星艦隊は、間違いなくボラーの中でも特に精強な精鋭艦隊である半面、そのラム大公とバース星をめぐる特殊な政治的理由からボラー連邦上層部にとってよほどのことが無い限りあまり使いたい戦力ではないということは前回の「特報から見えるラムの一考察①」の中で説明している通りです。
もちろん、今回の作戦は敵の首都星を奇襲するという高難易度ミッションである以上、精鋭を投入するのは当然ではありますが、ただ仮にこの作戦が成功した場合、ラム大公とバース星の名声が上がってしまい、ボラー連邦においてただ「獅子身中の虫」を育ててしまう結果につながりかねません。
また、これまでの作中内の描写を見る限り、ガルマン・ガミラスとボラーの戦争は、オリジナルである「ヤマトⅢ」でガルマン・ガミラスが破竹の進撃を進めていたのとはことなり、どちらかというと膠着気味(この理由の一つとしては、2205年のガミラス星の消滅に伴う損害があまりに大きく、防衛戦で精一杯である可能性が高いです)であり、これはボラーにとって無理してまで一発逆転を狙う必要が無い状況であると言えます。
にもかかわらず、何故、今回、ボラーはこのバース星艦隊を動員してまでガルマン・ガミラスの首都星への直接攻撃に踏み切ったのか。
この理由はほぼ間違いなく、天の川銀河辺境の太陽系において「ウラリア(デザリアム)」の存在が確認されたためであると思われます。
実をいえば、これまでのガルマン・ガミラスとの戦争にボラーはそこまで本腰ではなかった節があります。
というのも、そもそも開戦のきっかけとなったガルマン星は、ボラーにとってはそこまで重要な星ではなく、失ったところでそこまで痛手ではありません。
ただ、一方的に守備艦隊がガミラス艦隊に撃破されて独立されたという経緯から、放置しておくとボラー連邦の権威が下がり、他の衛星国や属国にも独立の機運が高まる危険性があったため、政治的な面子から開戦しなければならなくなっただけであると思われます。
そのため、恐らくはある程度戦って国内への政治的パフォーマンスが終わったら、(ガルマン・ガミラスが領土的野心を示さない限り)適当なところでガルマン・ガミラスと手打ちして戦争を終わらせる予定だったのではないでしょうか。
だからこそ、開戦から約2年、ダラダラと戦争を続けており、ガルマン・ガミラスの同盟国である地球に対しても嫌がらせ程度の反応しか示さなかったのではないでしょう。
しかし、地球がウラリア(デザリアム)と手を結んだ(少なくともボラーはそう認識した)ことにより、状況が一変しました。
ボラーとしては「ウラリア」(と地球)に対して全力で対処する必要となり、ちんたらとガルマン・ガミラスと戦争を続けていく余裕はなくなりました。
加えて、ボラー視点からすればガルマン・ガミラスとウラリア(デザリアム)との間にある確執なんて知りませんから、ガルマン・ガミラスの同盟国である地球がウラリア(デザリアム)と手を結んだ以上、ガルマン・ガミラスの支援としていつこの戦争にウラリア(デザリアム)の戦力が介入してくる可能性を考えてもおかしくありません。
そのため、かなり無理してでもガルマン・ガミラスの首都星を攻撃し、早期に決着をつける決断をしたのではないでしょうか?
首都星攻撃にバース星艦隊を動員した理由
このように考えると、ガルマン・ガミラスの首都星を奇襲するという大作戦にバース星艦隊を動員した理由が見えてきます。
恐らくボラー連邦直属の艦隊は対地球(正確には対ウラリア)のためになるべく温存しておきたかったのでしょう。
実際、ウラリアと手を結んだ地球が今後どのような行動に出るかは未知数ですが、場合によっては地球との全面戦争を覚悟しなければなりません。
その時のことを考えて、いくら大作戦とはいえ、参加艦艇にかなりの損失が予想されるこの奇襲作戦にボラー連邦直属の艦隊を投入して、対地球用の戦力をする減らすようなことはしたくなかったのでしょう。
ただその一方で、この作戦を成功させるには精鋭を投入することは不可欠です
そのため、精鋭ではあるが、ボラーにとっては失っても良いバース星艦隊を動員し、この作戦の実行をさせる事にしたのではないか。
あるいは、ガルマン・ガミラスと共倒れになってくることも期待したのかもしれませんね。
ちなみにもちろんラム大公もこのボラー連邦の思惑は理解していると思います。
しかし、「ウラリア」という問題はバース星にとっても決して他人ごとではない事、そして、もしかしたらこの作戦の参加を拒否するならばバース星への攻撃もボラー連邦から示唆されたのかもしれません。
そのため、バースが生き残るためには、このガルマン・ガミラスの首都星をへの奇襲を成功させるしか道はなくなり、今回の戦いに繋がるのではないでしょうか?
では、この戦いについてラム大公はどのような戦術を取り、そしてどのような結末を迎えるかについては次回考察してみたいと思います。


コメント
こんばんは。しょうでございます。
やはりボラー連邦にとってウラリアは相当な脅威と認識されているのでしょうね。
とはいえ第2章で試しにちょっかいを掛けているあたり対抗策はあると考えているのか。
どう見てもガルマン星に惑星破壊ミサイル投入しているので一気に決着を付ける気か。
しょう様、今晩は!コメントをありがとうございます。
もしかしたらボラーの対抗策は映画「バタリアン」のラストの如く、惑星破壊ミサイルで星ごと全てを吹き飛ばすという事なのかもしれませんね。
とはいえ、それはボラーとしてもあまり好ましくない解決策(やりすぎると勢力圏や支配予定地が減るうえ、反発を買いかねない)ので、事前に調査部隊を送って、本当に「ウラリア」の痕跡があるかをしっかり確認しているのかもしれません